〜素材を味わう・レッジョエミリア教育命と命の
「共創・Co – creation」
表現アートでより深い愛を
表現アートと対話プログラム〜
あなたはどんな時に「生きてる」って感じますか?
私は大好きな夫と手を繋いでソファーに座っている時。
息子、娘の寝息を聴いている時。
自分の命の声に耳を澄ませながら、瞑想している時。
犬の肉球の匂いを嗅いでいる時。
近所に「マザー」と呼んでいる大きな木があるのですが
その木に抱きつき感謝を伝えている時。
日々、五感で味わっている時に、命と命の共鳴を感じ
「私、生きてる!」と思うんです。
でも、以前はそうではありませんでした。
ニューヨークのファッション業界で働くめまぐるしい毎日から、
出産を機にキャリアチェンジ。私立幼稚園で16年働いていた時もこなすだけで精一杯。
仕事を辞め、さあ自分でビジネスをやっていこうと思っても、色んな情報に振り回され、
自分に足りない部分を求めるばかり・・・。
疲弊し自分を見失っていました。
そんな時、さまざまな自己理解を深めるツールと、自己解放の方法に出会い
私たち一人一人がこの世に生まれてきた意味を知り、女性であることは「損」
だと思っていた私が、女性に生まれたことに感謝するようになると、
目の前にある世界の色が変わって見えました。
人は、生まれただけで価値がある。自分を愛し、もっと信じていい。
それは、イタリア発祥の幼児教育「レッジョ・エミリア」
の考えに通じるものだったんです。
レッジョ・エミリアのアテリエリスタとしての専門的アプローチと、
自己解放法を掛け合わせたプログラムは私だけのオリジナル。
自分でも知らない潜在意識にアクセスすることができます。
命を敬い、より深い愛の空間を一緒にCo -creationしていきましょう。
母との確執
私が「生きてる」と感じるまでには、多くの苦しみがありました。
子供時代は「理想」とは程遠いものだったからです。
まずは、母との関係。コンサバな家庭に育ち、母から「ダメじゃない」
と手足を挙げられたこともあり、当時の私は
「ダメなことを正してくれる愛情なんだ」と思っていました。
相手がやって欲しいことを自分がやることで愛を感じていたんです。
だから、中学時代はまさに暗黒。私が他の男子と話しているのを見ただけで嫉妬したボーイフレンドに暴力をふるわれても「これが本物の一途の愛なんだ」と感じていました。
ある日、体育の先生が「その顔のあざは何だ?」と聞いてきたんです。
とっさに「自転車で転びました」としか言えませんでした。
先生は「自転車で転んだ傷じゃないよな」と言ってくれましたが、私は自分の状況を正直に言うことができませんでした。
でも心の中では思ったんです、「見てる人はいる!」って。
当時、その先生が生徒を1つの命としてみてくれていたら、私のような子どもを導いていけたかもしれません。
子供と関わる大人が組織のルールにがんじがらめになっていたり、世間体を気にしていては、子どもを1つの命として見ることができるでしょうか?
「外見の美しさ」ではなく
「生命の美しさ」と「深い幸せ」
レッジョ・エミリア教育と運命の出会い
その後、高校、短大時代にアルバイトでお金を貯めて、憧れだったニューヨークへ単身留学。
バークレー大卒業後はファンション業界へ進み、大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の衣装を担当したパトリシア・フィールドのもとで、店舗マネージャーを務め、学生の頃の夢を叶えました。
転機は2002年の長男出産。ファッション業界でバリバリ働いていましたが
「外見をいかに美しく見せて人を幸せにするか」に興味がなくなってしまったんです。
息子という「美しき命」と向き合う日々で、「生命を育てること」「人間を形成する幼児教育」に心が惹かれていきました。
レッジョに出会い「生きているだけで価値がある」
ファッション業界を辞め再就職したのがマンハッタンにある私立幼稚園。
そこが「レッジョ・エミリア教育」を取り入れていたんです。
発祥の地イタリアへ研修に行き学びを深め、16年の勤務で1000人以上の子供たちと接してきました。
本当に子供って関われば関わるほど「魂の目的」と繋がっていて自分は何が好きで何が嫌いかをわかっている。
それを大人が止めちゃうんです。
自分の都合で「人に迷惑かかるから」って。
すると子供は素直ですから、「こういうことはダメなのか」と思ってしまう。
親が子供の「好き」や「やりたい」の芽を摘んでいるように感じました。
多くの子どもと関わると同時に、子どもの家庭にも関わってきましたが、親が子供の意思とは真逆な選択肢をしている場合が多いように思えました。
子供の本質を見るために
自分が暗黒の子供時代を過ごしてきたこと、キャリアチェンジしてから身を置いたレッジョ・エミリア教育で運命が変わったように、誰でもいつからでも変わるチャンスはあります。
子供の本質を見るためには、大人が自分と向き合い、自分の闇にも目を背けず、自分を愛して初めて生徒を心から愛し、生徒を命として見ることができると思うのです。
ぜひ大人たちには
「どこの学校に行きたいの?」ではなく
「どういう人生を生きたいの?」と聞いて欲しい。
「夢は何?」ではなく
「今好きなことは何?」と聞いて欲しいです。
子供にも生きたい生き方があるし、夢は開拓していくもの。
子供はいつだって今に全力です。「将来、何になりたいの?」って答えられる子もいるけど、答えられない子も多い。それでいいんです。大人が一緒に開拓すればいい。
先生も親も、自分と向き合わないと世間体や環境にどうしても流されてしまいます。
大人が子供の上に立って教えるのではなく、子供と同じ視点でCoーCreateしていく。
探究の場を作り、導いていくのが大切だと私は信じています。
子供と大人のCo-Creation
命と命の共鳴でより深い愛を
子供の「毎日の好き」を見つけ、探究できる環境を作ってあげる。
そのためには、先生も親も大人が「自分の好き」を見つけ、
「本当の自分はどんな自分なのか」に気づき
「自分がやりたいことを止めているのは何なのか」を手放していくことが第一歩です。
子どもと大人が「命の声」を聴き合い共鳴し、一緒により深い愛に包まれる空間を
CoーCreationしていきましょう。
レッジョまゆ
表現アートで命と命をつなぐクリエーター。
東京都出身。子供時代に虐待を経験し自己受容に苦悩する。表現を自由にできる環境に惹かれ、高校・短大在学中にアルバイトで貯金し単身渡米。バークレー大卒業後はファンション業界へ進み、世界的大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の衣装担当であるパトリシア・フィールド経営の店舗でマネージャーを務める。2002年長男を出産し、息子の美しい命との出逢いを機に幼児教育へキャリアチェンジ。
イタリア発祥の幼児教育「レッジョ・エミリア」を取り入れたニューヨーク私立幼稚園で、芸術専門講師を16年務める。現在はアート・ディレクター/ファシリテーターとして、表現アートと対話で深層心理につながる唯一無二のプログラムを教育機関と共創している。ニューヨーク在住、アメリカ人の夫、長男長女、犬のプッチと「5つ命」家族。